J2C大阪の韓国代表GKキム・ジンヒョン(29)が、おとこ気全開で悪い流れを断ち切る。

 チームは9日、大阪市内で山口戦(11日、アウェー)に向け練習。前節の横浜FC戦では2-0から2-3と逆転負けし、ここ4試合は1分け3敗と重苦しい雰囲気が漂う。そんな中、キムはこの日、丸刈り姿で練習場に現れた。

 「いろんな意味がありますよ。反省として。サポーターのみなさんに謝るじゃないけど、GKとして、(柿谷不在時の)キャプテンとして、責任がある」

 今季は元日本代表FW柿谷が主将を務めるが、現在負傷で長期離脱中。キャプテンマークはC大阪8年目になる守護神が巻いている。その責務を果たすために美容室へと足を運んだ。「雰囲気的なところで変えることもある。(自分が丸刈りにして)みんなが気付いてくれればいい」。

 特に、不安定な守備について悔やんでいる。ここ4試合で10失点。得点を取っても勝てない状況が続いている。キムは「僕の後ろはボールが入ったらダメ。みんなも『自分の後ろにボールをやらないぞ!』という気持ちじゃないと。自分が責任を持つ。今は『ちょっとぐらい大丈夫だろ』という気持ちが入っている」と指摘した。

 FW杉本も気持ちを前面に出した。横浜FC戦の敗戦に「悔しい。俺は本当に悔しい。カズさん(三浦知良)に決められたのも悔しい。今ヘラヘラしてるヤツが1人でもいたら、絶対に(J1に)上がれない」とキッパリ。ここ4試合チームは不調だが、杉本は4戦4発と結果を残している。それだけに、勝ちへのこだわりを強めの口調で表現した。

 「失点についても全員の責任。1点取られた後、ジンヒョン1人が『まだまだいけるぞ』と言ってるようじゃダメ。後ろ(DF陣)からもっと厳しく、前(攻撃陣)に言わないと。本当の意味で1つにならないといけない」

 C大阪は現在首位札幌と勝ち点11差の4位。これ以上離されないためにも、次戦は必ず勝利をつかみ取る。