試合後、バスに乗り込もうとした新潟の吉田達磨監督(42)に新潟サポーターが声をかけた。「信じていいんだな」。吉田監督は「頑張ります」とこたえると、サポーターに近寄って握手をかわして車中に。

 今季6度目となる連勝への挑戦は、またしても失敗した。第2Sに入って0-1での敗戦は4試合目。前半35分、CKからのヘディングの競り合いで、MFレオ・シルバ(30)が甲府FWドゥドゥを倒してPK。これをドゥドゥに決められて逃げ切りを許した。

 ドゥドゥには再三、裏を取られ、独走されていた。PKのきっかけになったCKもそこから。吉田監督は「ドゥドゥに入れ替わられると走られるのは、わかっていたはず。それなのにやられたのは認識が甘いから」。許してはいけないプレーから失点につながったことを、手厳しく指摘した。

 年間勝ち点24で同14位は変わらないが、15位甲府は勝ち点23と、差は1。上位の背中に迫る機会を逃すうちに、下位との差が縮まってきた。