20年東京五輪エース候補でU-19(19歳以下)日本代表のG大阪MF堂安律(どうあん・りつ=18)が、アウェー磐田戦でJ1初アシストを記録した。堂安は1-0の後半33分からMF大森に代わって途中から出場。その5分後、左サイドでボールを受けると相手DFをドリブルで振り切り、一気に前線へ駆け上がった。ゴール前でフリーのFW長沢へパスを出すと、長沢が落ち着いて右足で決めた。

 昨季、J1デビューを果たしてからこの日で通算4試合目。初めて得点に絡んだ。堂安は「冷静に(長沢が)見えていたので良かった。シュートを打とうとして(ゴール前を)見たら、駿君(長沢)がいた」。ドリブルでの突破については「1回(DFを)はがした時に遅いな、と感じたので、スピードに乗ったらはがれた。誰もついてきていなかった」と、18歳とは思えない堂々とした様子だった。

 今季はセカンドチームのJ3G大阪U-23で15試合に出場し7得点。結果を出してきた。それでも長谷川監督からは「1点取っても、2点目取れたよな。数字(ゴール数)にこだわれ」とハッパを掛け続けられていた。堂安は「ゴールに向かう姿勢を出して結果を残さないとJ1に上がれない」と、より得点への意識を高めた。週2回の筋トレにも励み、体脂肪は10%を切った。J1での結果につながり「監督に点を取って来いと言われて送り出された。(結果を)残せて良かった」と笑みがこぼれた。

 G大阪は今季初の3連勝で第2ステージ3位に浮上した。