静岡学園GK山ノ井拓己(3年)が、福岡に新加入することが18日、発表された。同校からの高卒J1クラブ加入は、12年に鹿島入りしたDF伊東幸敏(22)以来5年ぶり。同クラブを通じ、山ノ井は「小さい頃からの夢だったプロサッカー選手になることができ非常にうれしいです。今まで支えてもらった両親や監督、コーチ陣、学校関係の皆さまをはじめ応援してくださっている多くの人々のおかげだと思っています」とコメントした。

 山ノ井は勝負強さや瞬発力を生かしたセービングを評価され、1年から定位置を獲得。全国選手権では、全国総体王者の東福岡を完封するなど8強入りに貢献した。同年、U-19日本代表常連のGK広末(青森山田)とナショナルGKキャンプにも参加。その後も名門の守護神として、今季は新人戦、総体の県2冠の原動力となっている。

 以前からプロ入りを希望していたが、リオ五輪で先輩のMF大島僚太(23=J1川崎F)が大活躍。その思いは一層、高まった。今月12日のSBS杯U-19日本代表戦後には「大島さんも高校からプロに入って成長した。大島さんみたいになれる可能性が高いのは、プロだと思っている」と意欲をみせていた。20年東京五輪出場にも期待が懸かる守護神は、念願の舞台でさらなる成長を目指す。【前田和哉】

 ◆山ノ井拓己(やまのい・たくみ)1998年(平10)10月25日、千葉県茂原市生まれ。小2から長生マリンズでサッカーを始め、中学時代は千葉ジュニアユースでプレー。家族は両親と妹。186センチ、74キロ。血液型はB。