仙台のMFパブロ・ジオゴ(23)が今日、アウェー大宮戦に初先発する可能性が高まった。MF梁に代わり右サイドハーフ(SH)で出場する見込みで、前日19日のトレーニングでもハイテンションで駆け回り、汗を流した。今夏加入したばかりの新助っ人は「もしスタメンならうれしい。全力でチームのために尽くしたい」と話した。

 “3兄弟”そろい踏みだ。ブラジル人選手が3人そろって先発するのは、13年ACLでのヘベルチ、ジオゴ、ウイルソン以来のこと。今節も2トップを組む、長男にあたるFWウイルソンと次男MFハモン・ロペスは、前節柏戦でもゴールを決めており、ともに連続得点を目指す。好調の兄貴に続けと、三男パブロも闘志を燃やすばかり。「本当の兄弟のように仲良くしているので、3人そろって出られるなら喜びを感じる。僕らのコンビネーションに期待して欲しい」と試合を心待ちにする。

 入団からもうすぐ2カ月。「まだチームメートの名前を全部は覚えていない」というが、パスをもらうために独特の声を発して存在感を示す。速い動きだしからスピードに乗ってボールを受けるのが特長のパブロは、プレー中に甲高い声で叫び仲間を呼ぶ。「習慣で(ボールを持つ選手が)こっちを見なくてもパスを出せるように。自分の特長を生かすためにも、走りだす前に目立つ声を出せば気付いてもらえるからね」。最後は勝利の雄たけびで、締めてみせる。【成田光季】