川崎Fが首位攻防戦を苦しみながら制し、第2ステージ首位を奪還した。

 年間勝ち点1位も死守し、2位浦和との差を5に広げた。

 川崎FはDF車屋紳太郎(24)が肉離れで離脱。リオデジャネイロ五輪代表のMF大島僚太(23)は帰国直後にインフルエンザを発症し、19日に練習に復帰したばかりだった。満身創痍(そうい)で臨んだ大一番。途中出場のMF森谷賢太郎(27)がチームを救った。1-1で迎えた後半26分に、MF中野嘉大(23)に代わって投入されると、その3分後にDFエウシーニョのクロスに飛び込み、勝ち越し弾。埼玉スタジアムが静まり返った。森谷は「練習で、僕がクロサーの時にも狙っている場所だった。いいボールが来たので良かったです」。昨季も浦和から2得点しており、浦和キラーぶりは健在だった。

 19日に一般女性との結婚を発表したばかり。MF中村憲剛(35)から「薬指の指輪パフォーマンス」を促されたが「いや、まだ早いですから」とやんわり拒否した。

 第2ステージでは、なかなか出場機会に恵まれずにいた。「久しぶりに出たらやってやろうと思っていた。みんなに支えてもらっていたので、恩返しできるようにやりたいなと。結果が出せて良かった。僕みたいに出ていない選手が出て点を取るのもチームとして刺激になると思う」と胸を張った。