今夏、仙台からJ2清水に完全移籍で加入したDF二見宏志(24)に、ようやくチャンスがめぐってきた。27日の関大との天皇杯1回戦では、左DFとして先発が濃厚。24日、静岡市内で行われた練習でも、精度の高いクロスを連発し、「自分にとってはチャンス。しっかりアピールしたい」と言った。

 リーグ戦は前節アウェー横浜FC戦で勝利し、J1自動昇格圏内2位松本との勝ち点差は6に縮まった。小林伸二監督(55)は、天皇杯をリーグ終盤に向けて新戦力を試す機会と位置付けているようで「多くの選手を使えれば」と話している。レフティーで対人も強い二見についても、積極的な攻撃参加などで期待。ここで結果を出せば、リーグ戦で先発の可能性も出てくる。

 昨年の天皇杯は初戦の2回戦でJ3藤枝に敗戦。二見は「一発勝負なので、勝つことにこだわりたい」と力強く話した。【神谷亮磨】