浦和GK西川周作(29)が、左足の並外れた精度を変わった形で披露した。

 27日神戸戦に向け、26日にさいたま市大原サッカー場でチームとともに最終調整。クラブハウスに引き揚げる直前、MF阿部とともに30メートル先にあるクーラーボックスめがけて、ボールを蹴り始めた。

 ターゲットはあいているふた。ボールをぶつけることで、勢いで閉じようという狙いだった。チームスタッフから「直接当てると壊れる」と指摘され、ワンバウンドで当てるという“しばり”まであったが、西川は数球で成功。見学のサポーターをどよめかせた。

 6日湘南戦と13日名古屋戦で、GKではリーグ史上初となる2戦連続でアシストを記録。前線の選手にピタリと合わせる左足キックが、これまで以上に対戦相手の脅威になっている。西川は「まずは自分ができることをしっかりとやること。その延長線上で、攻撃にもつながるプレーができれば」と話した。