Jリーグが、スポーツクラブ経営者育成の一般社団法人を立ち上げることが26日、分かった。サッカーにとどまらず、各競技団体とも協力し、年内の法人化を目指す。経営のプロを育てるプロジェクトで、Jリーグの中西大介常務理事(50)が初代理事長を務める。J関係者は「日本のスポーツ全般を盛り上げる役目をJが担うことができれば」と話した。

 Jリーグは、93年にリーグ戦がスタートした。華々しいスタートダッシュには成功したが、その後は入場者が減り、メインスポンサーの離脱などで多数のクラブが経営難に陥った。消滅するクラブもあった。現在は、大型放送権契約を結ぶなど安定期に入っており、今後は20年以上蓄積した経験を他の競技にも役立てていく。

 スポーツ関連産業は現在5兆円といわれており、20年東京五輪などもあり、10年後には約3倍に膨れ上がると見込まれる。9月にはバスケットボールもプロリーグが開幕する。今後、他の競技も実業団リーグからプロ化が進む可能性が高い。Jはそこに目を付け、日本のスポーツ全般をリードするつもりで、実績を積み、将来的には公益法人にする計画もある。