元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が28日、愛知・豊田市内で名古屋と正式契約を結び、復帰会見を行った。

 チームは現在J2降格圏の年間16位。J1残留圏15位甲府とは残り7試合で勝ち点7差ある。27日のホーム東京戦は1-1で引き分け。闘莉王は「この状況は1人1人の責任。特に試合出ていないメンバーは自分のせいじゃないと思いがち。プロサッカー選手は生ぬるいものじゃない」とキッパリ話した。

 まずは、名古屋をJ1残留させること。その使命を強く感じている。「今は流れが悪い。(いい)流れを引き寄せられるようにしたい」。

 チームのことを考えた上で、大きな野望もある。生まれ故郷のブラジルでは、リオデジャネイロ五輪サッカー代表の試合を観戦。そこで「代表はいろんなところで成長しないといけない」と感じたという。「代表は、もっともっと勝負強いチームにならないといけない。自分自身もいいパフォーマンスができれば(代表入りの)チャンスはある」と、目標は高い。その姿勢が、今の名古屋の起爆剤となる。

 契約は来年1月末までで、次戦の9月10日アウェー新潟戦から出場予定。天皇杯は準々決勝に進出した場合、登録上出場可能となる。背番号は「4」に決まった。