J2清水DF松原后(20)が8月31日、「二十歳の誓い」を立てた。静岡市内で行われた練習に参加。前日30日に20歳の誕生日を迎えたことで「これから、よりいいサッカー人生を送れるように頑張っていきたい。将来は海外に行って、A代表に入ることが目標です」と決意を新たにした。

 今季はリーグ戦16試合に出場。5月中旬以降、負けん気の強さを発揮し、左サイドバック(SB)のレギュラーに定着しつつある。だが、危機感が募っている。今夏、クラブは7月にSBを本職とするキム・ボムヨン(26)と二見宏志(24)を獲得。専大から強化指定選手となったDF飯田貴敬(22)を含めると、SB3人を補強したからだ。

 昨年から在籍し、同ポジションを任されている松原は新加入選手に対して「絶対に負けたくない」とライバル視。クラブの強化担当者に自身の弱点について直接アドバイスを求めるなど、スタメン定着へ並々ならぬ思いを見せてきた。

 課題だったクロスは、居残り練習で納得がいくまで蹴り続けたことで改善されつつある。先月21日のアウェー横浜FC戦では正確なクロスで追加点をアシスト。目に見える結果を残して「練習の積み重ねが大事だということが分かった」と手応えをつかんでいる。

 水戸との天皇杯2回戦(3日)は、左DFとして先発が確実だ。リーグ終盤に向けて弾みをつけるためにも大事な一戦。松原は「勝って次につなげたい」と強い決意を示した。【神谷亮磨】

 ◆松原后(まつばら・こう)1996年(平8)8月30日、浜松市生まれ。磐田ジュニアユースから浜松開誠館に進学。父・真也さんは元清水の選手で、アトランタ五輪日本代表の良香氏は叔父。U-17、18日本代表。182センチ、72キロ。左利き。家族は両親、兄、弟。血液型A。