49歳カズ、15歳久保との34歳差対決を熱望! J2横浜FCのFWカズこと三浦知良が13日、東京U-18(18歳以下)に所属する中学生FW久保建英(たけふさ)のトップチームへの2種登録のニュースを受け、熱烈なラブコールを送った。スペインの名門バルセロナの下部組織に所属した天才に対し「34歳差の勝負をしたい」と発言。Jリーグ最年長選手と最年少選手による夢対決が浮上した。

 都内で行われた大手製薬会社の新CM発表会に参加したカズは、久保の話題となると目を輝かせた。

 「いろんな人から、将来有望な選手と聞いています。できたら一緒のピッチに立ちたい。34歳差の勝負をしたいですね」

 今季2得点し、Jリーグ最年長ゴール記録を更新中のキング。当面J3に所属する東京U-23でのプレーとなりそうな久保とはカテゴリーが違うため、すぐの対決はない。それでも、いずれ実現するかもしれない夢対決に思いをはせた。

 カズは15歳で単身ブラジルへと渡り、プロ生活をスタートさせた。自身の経験を踏まえ、「フィジカルの差はまだまだ、中学生だと大きい」と話す。「試合に出るなら、周りがフォローしなくてはいけないし、彼に多くのものを求めるのも酷だと思う」とおもんぱかった上で、トップの練習に参加することを奨励。「プロのスピードやフィジカルを肌で感じて学ぶことでもすごいこと。その中でデビューすることがあればみんなの夢になる」と大きな期待を寄せた。

 中学生ながら飛び級でユース、トップと一気に階段を駆け上がる久保に対し、「中学生だけど、画面を通して顔つきを見ても自分自身をしっかり持った選手」との印象を持つ。サッカー界の王様と称されるブラジルのペレは、17歳にしてW杯優勝(1958年スウェーデン大会)を経験している。そんな世界のスーパースターを例に挙げ「これから日本を支えていってほしいし、日本を上に押し上げてもらいたい。10代でも世界をとっていける気持ちで目指してほしい」とエールを送った。【岩田千代巳】