東京MF石川直宏(35)が、418日ぶりに帰ってきた。

 0-0の後半21分に途中出場し、左膝の大けがから復帰した。公式戦は昨年7月29日のJ1仙台戦以来。約1年2カ月ぶりのピッチに最初はとまどいながらも、仕事をやってのけた。終了間際の同42分。左サイドをドリブル。タメをつくり、攻撃の起点となった。サイドからボールをつなぎ、最後は後方から飛び込んだMF水沼宏太(26)が決勝点を決めた。

 昨年8月にフランクフルト遠征で左膝前十字靱帯(じんたい)損傷、半月板損傷の重傷を負った。全治8カ月となりリハビリを続けていた。今季夏前には、復帰のメドが何度もたちながら、そのたびに持ち越しとなった。7月には再手術を受け全治2カ月。ようやく立ったピッチに、お立ち台では喜びをかみしめた。「本当に気持ちいい! これを待ち望んで、日々積み重ねてきた。これまで何試合も出場予定があったけど、ちょっとしたアクシデントだったりで延びてしまった。ここがゴールじゃないので、僕の意地と東京の意地で、プライド持って戦っていきたい」とJ1復帰を見据えた。