左膝の大けがを負い、長期離脱していた東京MF石川直宏(35)が、約1年2カ月ぶりに復帰を果たした。セカンドチームの東京U-23としてJ3秋田戦に途中出場。0-0の後半21分から入ると、左右に動きながら徐々に勝ち越しの雰囲気を引き寄せる。「最後に勝ちに行く姿勢を出して、刺激を与えたかった」。同42分に左でドリブル。タメをつくりサイド攻撃の起点になると、最後はMF水沼が決勝点を決めた。

 昨年7月29日の仙台戦以来の公式戦。同8月のドイツ遠征で前十字靱帯(じんたい)、半月板損傷してから戻るまで1年以上リハビリが続いた。「リハビリで諦めたことはない。けがした直後はドイツでいろいろ考えましたけど」。ルヴァン杯準決勝に天皇杯もあり、トップでの起用の可能性は十分。「ピッチに立ってみるとあれこれ欲が出てきますね」。切り札として戻ってきた。