第2ステージ(S)逆転優勝へ最後のピースとなる男が帰ってくる。柏DF山中亮輔(23)が24日、次節甲府戦(25日・日立台)で5月8日の川崎F戦以来の先発復帰することが濃厚になった。

 千葉・柏市内で約2時間非公開で練習。甲府戦では左サイドバックのレギュラーDF輪湖直樹(26)が累積警告で出場停止となるが、代役について下平監督は「山中でいきます」と明言し「スピード、クロス精度、フリーキック、キックの質に期待」と話した。

 山中は5月に痛めた右大腿(だいたい)二頭筋肉離れの回復が思わしくなく、第2ステージは途中出場4試合のみだった。久々の先発での出番に「久しぶりのJリーグ。しっかり戦って勝つしかない」と意気込んだ。もう状態は万全。「飛ばしていこうと思う。90分戦えれば自信になる」と語った。

 左右の強烈なFKは相手にとって脅威となる。現在、キッカーを務めるクリスティアーノ(29)が右利きだけに、強烈な左足が武器の山中もキッカーに加われば、セットプレーのバリエーションは大幅に増える。山中も「位置によっては。クリスもいるので、話あって決めたい」。第2Sは残り5試合で、首位浦和とは勝ち点差5。反攻体勢がついに整った。

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選では先発として活躍したが、けがで8月の本大会ではメンバーから外れた。「アシスト、ゴールという結果を残せるようにしていきたい」。悔しさをぶつけ、完全復活を証明する1戦にしたい。