大宮DF山越康平(23)が7試合ぶりの先発で高校の先輩である鳥栖FW富山貴光(25)との対戦を心待ちにした。

 25日ホーム鳥栖戦に向け、24日はさいたま市内の練習場で約1時間半の調整をした。

 7日天皇杯2回戦の鳥取戦ではプロ初のレッドカードを受け、前半に退場する苦い経験もした。今回はDF河本が累積警告で出場停止の中、挽回するチャンスが巡ってきた。「空中戦の強さではね返すところやビルドアップで効果的なパスを出せるようにしたい。DFなので(失点)0が1番なのでそこを目指す」と意気込んだ。

 渋谷監督も「1分でも長くグラウンドに立ってもらいたい」と冗談交じりに話しながらも「明日のゲームが彼にとってターニングポイントになれば。彼自身もだまっては終われない」と期待を込めた。

 相手FW富山は昨シーズンまで大宮に在籍し、栃木・矢板中央高の先輩でもある。高校1年までFWをやっていた山越は「富山先輩に憧れて矢板に入った」というほどの存在。大学時代に対戦経験もあるが「ペナルティーエリアの外からのシュートも決めてくるので怖い存在」と警戒する一方で「先輩だけど絶対負けないようにしたいし、守備の部分でやらせないようにしたい」と話す。

 現在勝ち点は「46」で、シーズン前に掲げた目標は「48」。残り5戦で1勝でも上げれば達成できる。「何としても勝ちたいし、この一戦で決めたい」と気合を入れた。