川崎Fが横浜との死闘を制し、チャンピオンシップ(CS)出場を決めた。

 エースFW大久保嘉人と中盤の守備の要MFエドゥアルド・ネットが出場停止で、守護神のGKチョン・ソンリョンも右膝の骨挫傷で離脱も選手はアグレッシブに戦った。前半14分、FW小林悠のクロスをMF狩野健太がヘディングでゴール左隅に押し込んで先制。だが後半6分にはFKの混戦でGK新井章太が負傷し、同24分に交代するアクシデントも。それでも同39分にMF三好康児がMF田坂祐介のスルーパスに抜け出し、追加点を奪って2-0とした。

 横浜は前半、川崎Fの速いパス回しに追われ、なかなかリズムを作れず。後半途中からペースを握るもあと1点が遠かった。

 だが、後半ロスタイム。電光表示は「9分」。横浜が一気に攻勢を強めた。同51分にFW伊藤翔のヘディングシュートのこぼれ球にMF中町公祐が押し込んで1点を返すと、同53分、相手のボールをMF斎藤学が奪い、ドリブルでペナルティーエリアへ進入し、ゴール前中央にいた伊藤へラストパス。これを冷静に決めきり、2-2の同点とした。

 このまま同点かと思われたが、ラスト1プレーで川崎Fがとどめを刺した。ゴール前の混戦から小林がヘディングで合わせて3-2とした。

 これで川崎Fは年間順位3位以内を確保し、初のCS出場が決定。第2S優勝争いをしていた横浜は大きく後退した。