10連敗中の湘南が磐田に0-0で引き分け、11戦ぶりの勝ち点を手にした。球際での激しさや一気に攻撃に転じる、チームが標ぼうしていた形が見られ、終盤にはGK村山がスーパーセーブを連発。クラブワーストの11連敗を免れ、曹監督は「チームを前向きにさせる。1歩進めた。満足はしていないですけど、気持ちが出た試合」とうなずいた。

 年間順位最下位こそ脱したが、厳しい現実が待ち受ける。次節にも降格が決まる瀬戸際に追い込まれた。それでも指揮官は「希望をもってやっていきたい」と。攻撃陣は3戦連続不発も守備陣は11戦ぶりの完封。この引き分けを奇跡の残留へのきっかけにしたい。

 ◆湘南は次節(10月1日)の柏戦に●、新潟が磐田戦に○、甲府が横浜戦に○で来季J2降格が決定。