G大阪MF遠藤保仁(36)が、大一番の浦和戦(10月1日、アウェー)を冷静に戦い抜く。29日は、大阪・吹田市内で非公開練習に臨んだ。G大阪は、ライバル浦和に昨季チャンピオンシップと天皇杯を含めて公式戦4連勝中。好相性も遠藤は「どれも紙一重(の試合)なんでね。やってはいけないミスはやらないように、細心の注意を払っていきたい」と慎重だった。

 次戦で相手の主力MF阿部が出場すれば、35歳25日でJ1通算出場500試合を達成する。これは昨季、遠藤が打ち立てた500試合出場の最年少記録35歳8カ月19日を抜かれることになる。遠藤は「阿部ちゃんは(市原=現千葉)ユースの時から試合に出ていた。それが阿部ちゃんのスゴイところ。多くの試合に出るのは素晴らしい」とたたえた上で「(出た)試合の数だけで評価するものでもない」とキッパリ話した。

 一方で自身の記録は貪欲に達成を狙う。現在J1通算99得点。しかし、通算100点に王手をかけた5月13日磐田戦以来、ノーゴールが続いている。約4カ月ぶりの得点を目指し「積極的にボールに絡みながら、ゴールを目指してやっていきたいですし、浦和戦でそれがやれればいいかなと思います」。

 チームは第2ステージ(S)3位。首位浦和とは勝ち点4差だ。絶対に負けられない一戦に「第2S(優勝のタイトルは)落とせない。お互いプレッシャーもかかっていますが、勝てるゲームをしていきたいと思う」と、静かに闘志を燃やした。