川崎Fが神戸に完敗し、第2ステージ優勝が遠のき、年間勝ち点1位からも陥落した。

 開始直後、FW小林悠(29)がGKと1対1のビッグチャンスをセーブされ、流れを逃してしまった。神戸のプレスで攻撃のリズムが出せなかった。それでもシュート21本を打つ決定機をつくったが、精度を欠き、8月13日の鳥栖戦以来、6試合ぶりに完封負けを喫した。

 主将のMF中村憲剛(35)は「開始早々のチャンスも含め決められるか、決められないか。そういう試合だったと思う」と振り返った。

 快進撃を支えてきた守備も、8月20日に浦和との首位攻防戦を制した後は5試合で14失点とほころびが目立つ。神戸は巧みなカウンターで決定機をしっかり得点につなげた。

 中村は「今までは前(攻撃)と後ろ(守備)が一致して勝ってきた。後ろが守ってるときに前が決められるか。前が外したときに後ろが守れるか。今日みたいに、どっちにもマイナスにいってしまうとダメージも大きい」と反省。「あとは決めるだけだし。0-3で負けたことは大いに反省しないといけない。下を向かず、後は自分たちがどれだけしっかりやれるか」と前を向いた。