浦和MF武藤雄樹(27)が、試合を決める貴重なチーム2得点目をたたき込んだ。後半5分。ペナルティーエリア右手前から、約25メートルの左足ミドルシュート。これがG大阪DF西野の頭をかすめてコースが変わり、反応できないGK東口の右横を破ってゴールネットを揺らした。

 「相手の寄せが若干甘かった。その分、時間もあったので、思い切ってシュートを打った。ああやってシュートを打つことが得点につながる。チーム2点目を取れたことは大きかった」

 ゴール後にはMF宇賀神とともに、すしをにぎるポーズで自ら祝った。サポーターの間で定着している、武藤のゴールをすしで祝う習慣にちなんだゴールセレブレーション。プロ野球日本ハムのレアード内野手が、ホームラン後にすしを握るポーズでベースランニングし、「すしキャラ」として市民権を得ていることを意識して繰り出した。「この先のリーグ終盤戦、大事な試合こそサポーターのみなさんにすしをもたらせるように頑張ります」と意気込んだ。