川崎Fユースが湘南ユースに2-0で快勝し、2回戦にコマを進めた。

 川崎Fユースは序盤は湘南ユースの出足の速いプレスに攻めあぐねたが前半40分、MF道本大飛(17)のゴールで先制すると後半4分には、MF大曽根広汰(17)のグラウンダークロスを、U-16日本代表FW宮代大聖(16)が押し込み加点。後半15分にはセットプレーからピンチが続いたが、GK早坂勇希(17)の好セーブが続き、得点は許さなかった。

 GK早坂は9月にトップチームの練習に3日間参加していた。トップのFW大久保嘉人(34)日本代表FW小林悠(29)のシュート練習や、MF中村憲剛(35)のFK練習の相手を経験し、早坂は「大久保さんのシュートは、手を伸ばした瞬間にゴールに入っている感じで異次元だった。トップの練習でスピードに目が慣れたことが大きかった」とトップでの練習成果を口にした。

 勝利を引き寄せる追加点を決めた宮代は、来季湘南にトップ昇格する湘南ユースDF石原広教(17)との1対1に負けず、貪欲にゴールに向かった。宮代は「立ち上がりは相手のペースだったけど、少ないチャンスを決め切れたことが大きい。自分が決めてチームを楽にしたかった」と話した。