浦和MF阿部勇樹(35)が、肋骨(ろっこつ)骨折をおしてフル出場した。

 1日のG大阪とのリーグ戦で肋骨(ろっこつ)を骨折したが、この日は痛みを感じさせないプレーをみせ、PKも決めて13年ぶりの優勝を勝ち取った。それでも阿部は冷静に「まだまだだと思う。やるべきことはあるし、ここからどれだけやっていけるか」と話した。

 07年に浦和へ移籍してからタイトルからは遠ざかり、プレッシャーも感じていた。「プレッシャーなんかしょっちゅうだし、入る前の年(06年)にリーグ優勝してるし、プレッシャーが選手として、個人として強くさせてくれている」と前を向いた。

 念願の優勝は肋骨(ろっこつ)の痛みを忘れるくらいだった。「ちょっとは痛みが和らいだかな。でもカップを持ち上げたときにビキッときた」と苦笑いした。

 次の目標はリーグ優勝。昨季は第1ステージを無敗優勝したが、第2ステージで失速し、優勝を逃した。「またここからスタートなので、まだまだ上がっていけるように戦って、去年の教訓を生かさないと」と気を引き締めた。