浦和が悲願の10年ぶり国内タイトルを手にした。ここ数年、リーグ戦、天皇杯の優勝を懸けた大一番で敗れ続けてきた因縁の相手、G大阪との決勝戦は1-1のまま延長戦、さらにはPK戦にもつれ込んだ。

 GK西川周作(30)が値千金のセーブを見せた。PK戦でG大阪の4人目、FW呉屋のキックを「途中から(試合に)入っていて緊張しているだろうし、中に入りやすいと思った」と、中央からほぼ動かずに右足で止めた。浦和は5人全員が成功し、西川の決断が優勝をたぐり寄せた。広島時代から師弟関係を結ぶペトロビッチ監督に初タイトルをもたらし「ミシャにはいい夜を過ごして欲しい」と話した。