京都が岐阜を下し、8月14日町田戦以来約2カ月ぶりに本拠地で勝利した。

 前半から岐阜の堅い守備に苦戦。0-0のまま迎えた後半ロスタイムを迎えた。ロスタイムを5分過ぎた頃、この日左膝負傷から約2カ月半ぶりに先発復帰したDF石櫃(いしびつ)洋祐(33)がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。最後のワンプレーでMFアンドレイ(24)がきっちりと決めた。

 石丸清隆監督(42)は「石櫃は今日(復帰後)90分プレーするのが初めてで、多少ギャンブルだった。ただ(右サイドバックとして)彼がいると高いポジションを取ってくれて(前線への)推進力が違うので出場させました。彼自身のプレーは評価していい」とベテランの働きを称賛した。

 石櫃は「この日のために準備してきた。最後は気持ち。(PKは)自分で蹴ろうと思ったけど、倒れた時に太もも裏がつりそうになって…ビビったんですかね」と冗談交じりに話した。

 攻撃は攻めあぐねたが、守備は4試合連続無失点と安定している。23歳のDF高橋祐治は「(無失点という)数字として表れているのはうれしい。相手の善戦のFW陣は速くて(自分の)裏を突かれないように気を付けていた。今日はビツさん(石櫃)の復帰戦だったので、勝利で『おかえり』と言ってあげたかった」と笑顔だった。

 チームはJ1昇格プレーオフ圏内の6位のまま。連勝は約4カ月ぶりとなった。