川崎FのMF中村憲剛(35)が、残り2試合で10年ぶりの2ケタ得点を狙う。26日、川崎市内で29日の鹿島戦に向け調整。22日の前節広島戦で今季9得点目を決めたベテランは「そんなに簡単じゃないから」と苦笑しながらも「前に貪欲なのが2人いる。彼らがいるから周囲の選手が点を取れる」とFW大久保と小林の存在を挙げ、06年以来の10得点を見据えた。

 31日には36歳の誕生日を迎える。広島戦では左股関節外旋筋肉離れの負傷明けにもかかわらず、ロスタイムで得点し体力も衰え知らずだ。常に“中村史上最高”を目指し「30歳過ぎると世間の目は厳しくなるけど、5年間、ガッと来たから。今、一番いい」と心技体での充実ぶりを口にする。残り2戦へ「年間勝ち点1位を狙うためにも勝ち点3とらないと始まらない」とキッパリ。35歳ラストの試合で2ケタ得点を達成すれば、チーム初タイトルも見えてくる。