湘南が14試合ぶりの白星を挙げた。前節にJ2降格が決まったが、ホーム最終戦で意地を見せた。

 甲府は前半29分、ゴール正面左からのフリーキックのチャンスを迎えた。MF橋爪勇樹(26)の右足シュートはバーを直撃。湘南は前半41分、右CKにFW高山薫(28)が頭で合わせるも、わずかにゴール右に外れた。

 後半24分、湘南がボランチで出場のDF三竿雄斗(25)のFKで先制点を挙げた。ゴール正面約25メートルの位置から左足を振り抜くと、ゆっくりとカーブのかかったボールは鮮やかな軌道で、GKの手をすり抜けた。ゴール右上隅に吸い込まれた。守っては、プロ入り3年目でリーグ初出場初先発を果たしたGK梶川裕嗣(25)が落ち着いたプレーで完封した。

 年間勝ち点14位の甲府は同17位の湘南に黒星。勝ち点差1に迫られている新潟、名古屋との残留争いは最終節に持ち越された。来月3日のホーム鳥栖戦に全てを懸ける。