磐田はホーム最終戦で敗れ、J1残留を決めることができなかった。

 前半立ち上がりは、攻め込む場面が多かった。同7分にはMFアダイウトン(25)が左サイドをドリブルで突破し、ゴール前にパスを出したが浦和DFにカットされ、FWジェイ(34)には届かなかった。同12分にはMF上田康太(30)がミドルシュートを放つが、枠をとらえられなかった。

 その後は浦和の猛攻を受け、前半は0-0でしのいだが、後半27分に先制を許した。同39分にはFW森島康仁(29)を投入し、2トップにしてゴール前に迫ったが、決定機を作れなかった。勝ち点1を獲得すればJ1残留が決まる状況だったが、引き分けに持ち込むことができなかった。

 試合後には浦和の第2ステージ優勝セレモニーの後、ホーム最終戦のセレモニーが行われた。名波浩監督(43)は「浦和のゴール裏の横断幕『王国浦和』を見て、我々も『王国磐田』と言われるように、近い将来、チャンピオンを狙えるチームになれるようにがんばります」とあいさつした。

 最終節のアウェー仙台戦(11月3日)で、引き分け以上でJ1残留が決まる。MF宮崎智彦(29)は「自力で残留を決められるチャンスがある」と気持ちを切り替えていた。