1点を守って勝ちきった東京の篠田善之監督(45)は「上位の大宮を相手に90分間、がまん強く、辛抱強くできた」と、満足そうに最終節を振り返った。前半24分にMF水沼の左CKをニアに走り込んだDF橋本が頭で合わせて先制。追加点こそ奪えなかったが、DF森重を中心とした堅守で大宮を完封。「チーム全体で手にした勝ち点3。サポーターの後押しにも感謝したい」と同監督は言った。

 第2ステージの低迷で、7月末にコーチから昇格。その後8勝2分け2敗と好成績を残した。「簡単にはできない数字。選手が厳しいトレーニングについてきてくれた結果」と、胸を張った。それでも、接戦が続いたことを反省し「相手を圧倒するチームになるためにどうしていくか。それを考えていこう、と選手には話しました」と、天皇杯、さらには来季に向けて話していた。