年間14位で4年連続のJ1残留を決めた甲府の来季監督候補に、今季途中まで新潟監督を務めた吉田達磨氏(42)が挙がっていることが3日、分かった。佐久間悟監督(53)は0-1で敗れた鳥栖戦後のセレモニーで「おそらく現場の監督としては、これが最後になると思います」と退任の可能性に言及。来季は新監督を迎える可能性が極めて高い。

 クラブの取締役副社長でゼネラルマネジャーでもあり、来季の編成にあたる佐久間監督は、新監督について「2、3年かけて残留をさせながら(試合の)主導権を握るスタイルを構築できる方を」と話した。複数のJリーグ関係者によるとリストの最上位にはパスサッカーへのこだわりを持ち、柏と新潟でJ1を戦った経験を持つ吉田氏の名があるという。甲府では、過去に同じような確固たるスタイルでJ1昇格から残留を果たした城福浩氏(55)が一定の結果を残した“成功例”がある。