プレミアリーグのチェルシーやトットナムなどで監督を務めた、ポルトガル人のアンドレ・ビラスボアス氏(39)が4日、中国1部の上海上港の新監督に就任した。

 英高級紙ガーディアンは、年俸1100万ポンド(約1億2900万円)と報じた。上海上港は昨期の中国1部で、優勝した広州恒大と勝ち点12差の3位に終わり、エリクソン監督が退任していた。

 クラブの関係者は「ビラスボアス氏は、欧州サッカー界をリードする若手監督で、あふれる情熱と大きな経験がある。選手たちに新たな戦術的ノウハウを伝え、若手選手はもちろん、クラブを高みに導いてくれるだろう」と期待した。

 ビラスボアス氏は、ロシア1部ゼニトを昨季限りで退任していた。上海上港は6月に同クラブから、アジアクラブの史上最高額となる移籍金5600万ユーロ(約64億4000万円)でブラジル代表FWフッキを獲得しており、師弟が上海の地で再会することになる。上海上港は、来季のアジア・チャンピオンズリーグの予選から出場が決まっており、Jリーグ勢にとって脅威となる可能性がある。