東京のユースに所属する中学3年生、FW久保建英(たけふさ)が、史上最年少の15歳5カ月1日でJリーグデビューを果たした。J3に参戦する東京U-23(23歳以下)の一員として長野戦(駒沢)に0-2の後半開始から出場。持ち味のパスやドリブルで攻撃を活性化。押され気味だったチームに勢いを取り戻した。バルセロナの下部組織でプレーし、20年東京五輪での活躍も期待される逸材が、Jリーグでの第1歩を刻んだ。

 長野の元日本代表MF橋本英郎(37)は、マッチアップした久保について「技術はすごい高い。自信を持って、2つ、3つ先を考えながらプレーしたと思います」と評価した。一方で「体が出来上がっていない感じ。(DFと)体をつけた状態でプレーすると、どうしても体格的な問題がある」とも指摘した。

 G大阪時代に宇佐美(アウクスブルク)らの成長過程を見てきた経験から「(G大阪は)遠藤が特長を生かしてあげる状態を生み出していた。今日は、彼(久保)が引っ張らなきゃいけない状態。サポートは大事。正直、中3ですから」と強調。今後に向け「これだけ注目される中で、どれだけ自信を持ち、過信にならないか」とエールを送った。