来季J2に降格する名古屋の元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が6日、クラブ側から今季限りでの契約満了を告げられた。

 この日の午後、クラブハウスを訪れた闘莉王は「(来季)自分は何もできない状況になるので、ただただ悲しい」と悲痛な表情を見せた。

 恩師であるジュロブスキー監督の退任も決定。二人三脚で最後まで名古屋のために尽くしてきた。しかし、愛するクラブを2人で去ることとなった闘将は「このタイミングで帰ってしまうのは、ボスコさんもかわいそう。クラブからは『新しい体制を作る』と言われたが、方向性が見えなかった」と残念がった。

 さらに闘莉王は、J2に降格しながら1年でJ1に復帰し、その後リーグ制覇も成し遂げた広島や、G大阪を引き合いに「成功した例で勉強にすればいいのに。広島もガンバも継続していた。(このままだと)勉強になっていない。このままじゃJ1に戻れない」と言い切った。闘莉王は今後について、未定としている。