大幅な減額提示を受けた横浜DF中沢佑二(38)が9日、横浜市内で第1回の契約交渉に臨み、クラブから年俸再提示の方針を示された。中沢は3季連続でリーグ戦フル出場を達成したが、今季の年俸1億2500万円(推定)の半額に近い提示を受けていたという。約90分の交渉の中で、クラブから「(中沢が)マリノスでやってきたこと、フルタイムで出てることを加味してもう1回評価させていただく」との言葉が出た。それを受け、中沢は「もう1度考え直してくれる言葉を信じたいし、待つしかない」と話した。再提示の時期は、モンバエルツ監督の去就決定後になる見込み。

 交渉の席で中沢は「40歳までの2年、トリコロールのユニホームを着て引退したい」とクラブ愛もぶつけたという。利重チーム統括部長は「紙(通知)だけ渡すやり方自体がよくなかった。申し訳なかった。再提示をさせていただく。功労者としてふさわしい対応をさせてもらった」と方針転換の理由を説明した。