G大阪のU-19(19歳以下)日本代表MF市丸瑞希(19)が、G大阪U-23の一員としてJ3最終節YS横浜戦(アウェー)で成長の証しを見せる。17日は大阪・吹田市内で調整。10月のU-19アジア選手権では、大会中にボランチとして台頭。MVP級の活躍で優勝に貢献した。

 今季ユースから昇格し、J3で20試合に出場。市丸は「J3は成長の場だった。J3がなかったら(U-19)代表にも選ばれなかった。プロに入って、能力の差も感じたし、特に守備面ではまだまだ足りないと感じた」。

 特に、G大阪U-23組の練習はトップと時間も違い、時には5、6人で約2時間の練習をこなすこともある。市丸は下部組織時代も経験のない練習の厳しさに「正直、プロでまさか5人で練習するとは、とも思った。モチベーションを保つのが難しかった。トップに上がりたかったし、悔しさもあった」と吐露した。

 その気持ちを鼓舞し続けてくれたのが実好監督だった。人数の少ない練習だからこそ身につくことを考えさせられた。市丸は「球際の厳しさ、技術面は伸びた」と即答した。

 さらに刺激となっているのが1学年上の日本代表MF井手口の存在だ。「陽介くん(井手口)を見ていたら自分の体力なんてまだまだ。1つしか変わらないのに、あそこまでできている。来年僕が追いつけるかは分からないけど、早い段階で追いつきたい」。まずはJ3最終節で結果を出し、横浜との天皇杯準々決勝(12月24日、日産ス)でのベンチメンバー入りを目指す。