川崎FのMF中村憲剛(36)がシルバーコレクターの返上を誓った。J1の年間王者を決める明治安田生命チャンピオンシップ(CS)に出場する浦和、川崎F、鹿島の合同記者会見が17日、都内で行われた。中村は「タイトルは悲願。優勝という結果を持って帰りたい」と意気込んだ。年間勝ち点2位の川崎Fと同3位で第1ステージ優勝の鹿島が23日に準決勝を戦い、勝者がホームアンドアウェー方式で年間勝ち点1位で第2ステージ覇者の浦和に挑む。

 並々ならぬ思いで決戦の舞台に立つ。中村は「川崎Fにとってタイトルは悲願。チャンスはつかみ取れた。優勝という結果を持って川崎に帰る」と言葉に力を込めた。

 “シルバーコレクター”の汚名を返上する絶好機を迎えた。これまでJ2優勝は2度あるがJ1では無冠。今季も第1ステージと年間勝ち点で2位に終わったが、「今年に懸ける思いは強い。培ってきたものが間違いなくあるし、それを形にしようというのが今シーズン」と言い切った。

 今季限りで風間監督が勇退し、エースFW大久保も移籍することが確定している中で、準決勝で過去17冠の鹿島をホームに迎える。「風間さんが来て4年。自分たちのサッカーは浸透しているし、このメンバーでやるのはあと2カ月。受けに回らず勝ちにこだわる」と力強く話した。