J2清水DF角田誠(33)とFW鄭大世(32)のベテラン2人が大一番に臨む心構えを説いた。17日は静岡市内で行われた練習に参加した。勝てばJ1自動昇格が確実のアウェー徳島戦(20日)に向けたゲーム形式練習ではそろって主力組でプレー。次戦は普段よりも重圧のかかる試合だが、角田は「どんな時でもやってきたことをやればいい」と平常心で臨む。

 チームは前節の勝利で松本と勝ち点81で並び、得失点差で上回って自動昇格圏の2位に浮上。今季初めて追われる立場となり、チームの真価が問われている。特にここ2試合は試合終盤に失点しているだけに、鄭も「どんな展開でも状況判断がしっかりできるかどうかが大事」と強調する。

 前節のスタメン11人の平均年齢は約26歳。若手主体のチームにとって2人のリーダーシップと経験値は欠かせない。角田はJ通算392試合出場し、鄭も10年W杯南アフリカ大会に北朝鮮代表としてピッチに立った。百戦錬磨の2人は昇格が懸かった一戦でも普段通りのプレーができるすべを知っている。「勝つしかない」と口をそろえるベテランは、安定感抜群のプレーでチームをJ1昇格に導く覚悟だ。【神谷亮磨】