J1自動昇格に王手をかけているJ2清水を応援するために、20日のアウェー徳島戦にサポーターが大挙駆けつけることが18日、分かった。16日の時点で前売りチケットのアウェー席が約3000枚売れており、その数はさらに伸びているという。徳島のクラブ関係者は「アウェーサポーターの数を普段の10~15倍を見込んでいます。もっと増えるのでは」と説明。当日、4000人以上になる可能性も出てきた。

 静岡から徳島の距離は約500キロ。車で6時間以上、新幹線と高速バスを使っても5時間以上かかる。既に試合開始の午後2時に間に合う東京発の航空機はキャンセル待ちの状態。前日に徳島入りするサポーターで同市内のホテルも満室だ。それでも、「1年でJ1復帰」の瞬間を見ようとするサポーターの動きは増す一方だ。

 決戦を2日後に控えたこの日、小林伸二監督(56)は「サポーターには感謝しなければいけません。こんな自分でも名前をコールしてくれて本当にうれしい。恐れずに選手を送り出したい」と力強く話した。J2降格を機にサポーター離れが危ぶまれたが、シーズンを通してアウェー戦でも、多くの清水サポーターが選手に声援を送り続けてきた。選手、スタッフ、サポーターが一丸となって臨む今季最終戦。何が何でも勝って、J1復帰を決める決意だ。【神谷亮磨】