鹿島ではMF杉本「ピコ」太郎(20)がJリーグのチャンピオンシップ(CS)準決勝・川崎F戦(23日、等々力)へ準備万全だ。身長162センチと小柄ながら、速いドリブルが武器。「名前が一緒なので最近いじられます。おいしいのと、迷惑なのと半分」と言いつつ、「日本人といったら太郎。覚えられやすいし、気に入っています」。10月のファン感謝イベントで「PPAP」を披露しようと衣装まで用意していたが、ケガのため温存。CSでのゴールで解禁されるかもしれない。

 プロ3年目の今季はリーグ9試合に出場。古坂大魔王の誕生日だった7月17日の甲府戦でJ1初得点を決めたのも運命的だ。19日、茨城・鹿嶋市内で行われた紅白戦では左サイドでアピール。「外からカットインでのシュートや、ペナルティーエリア内でスルーパスを受けて得点するイメージ」。わずか1分弱の動画で世界を席巻した本家に負けず、途中出場の限られた時間でも結果を出す。