J2京都が「三度目の正直」でJ1復帰を目指す。リーグ戦5位で臨む4位C大阪との昇格プレーオフ(PO)準決勝(27日、金鳥スタ)に備え24日は、京都・城陽市内で実戦形式の練習を行い士気を高めた。過去に進出チーム最上位の3位で2度POに臨んだが、12年は6位山形、13年は4位徳島に完敗。13年の悔しさを知る元日本代表MF山瀬は「失うものは何もないという感覚で、開き直って点を取りにいけるかが大事」とポイントを挙げた。

 3年前は「相手の気持ちの方が強く、勢いを感じた」と山瀬は振り返る。C大阪戦は敵地開催や引き分け以下は敗退など不利な条件はあるが、逆に割り切って向かっていける。石丸監督も「我々にとっては敗者復活戦。思い切ってやる」と言い切った。

 FW柿谷や杉本らタレントを擁するC大阪の攻撃を抑えるため、練習後には守備陣が自主的にミーティングを行い、最終節熊本戦の映像をチェックした。絶対に負けられない「京阪ダービー」には、ベンチ外選手も敵地に乗り込む予定。J1復帰となれば最多タイ5度目の昇格となる。7年ぶりのJ1へ。まずは目の前の1勝に集中する。【小杉舞】

 ◆京都のJ1昇格PO 12、13年に出場チーム最上位の3位で進出。12年は準決勝で6位大分に0-4の完敗。大分が決勝で5位千葉を破り昇格した。13年の準決勝は6位長崎とスコアレスドローに終わるも、リーグ戦上位のため決勝に進出。しかし4位徳島に0-2で敗れ、J1復帰を逃した。