滋賀県立野洲高(野洲市)のサッカー部総監督の男性教諭(53)が監督だった昨年12月、全国高校サッカー選手権大会出場のため遠征中の東京都内のホテルで、飲酒後、部員の生徒をたたくなどの暴行をしていたことが3日、県教育委員会への取材で分かった。県教委は3月24日付で厳重文書訓告としていた。

 県教委によると、昨年12月28日、第94回全国高校サッカー選手権大会に県代表として出場するため都内のホテルに宿泊。教諭は、外で会食した後、ホテルに戻り、飲酒した状態で男子生徒1人の頭を手でたたき、もう1人の男子生徒の足を蹴った。けがはなかった。

 教諭は「コミュニケーションのつもりでやった。大変申し訳ない」と話しているという。この問題で監督を辞め、今年6月から監督やコーチに助言することが主な役割となる総監督となった。

 野洲高サッカー部は、この教諭の下で、第84回大会で優勝。今月末から始まる第95回大会にも県代表として出場する。

 県教委の辻本誠・教職員課長は「暴力行為は遺憾。服務規律の確保に努める」とのコメントを出した。