Jリーグは5日、11月のJ2月間MVPに清水のFW鄭大世(32)を選出した。4試合で3得点してチームのJ1昇格に貢献した。7、10月に続いて今季3度目の受賞。シーズンで3度のJ2月間MVPは史上初となる。

 鄭大世はJリーグを通じて「月間MVPを年に3度受賞するということは当然初めてですが、何よりもチームを昇格に導けたと自負できる賞であり、幸せです。手垢のついた表現方法ではありますが、結果には過程があります。昇格という結果はゲーム内容に大きく比例するのと同じように、1つのゴールもそこに達するまで、ファン・サポーターが大声で応援してくれて選手たちが体を張った守備をし、つなぎ、最高のパスを出してくれたからに他なりません。実際ゴールシーンを見ても特別なゴールはありません。11月は特に前線からの守備もかなり向上して選手としての成長を実感できました。この先もチームメイトに恩返しできるように、技量を成長させて精進したいと思います」とコメントした。

 Jリーグ選考委員会による総評コメントは次の通り。

 「11月に行われた全4試合に出場し、3得点3アシストでチームの月間順位1位に貢献。特に第39節(京都戦)のやや背後からのクロスボールに対し慌てることなく懐に納めるタイミングで決めたボレーシュートは目を見張るものがあった。チームが1年でJ1復帰を果たした要因は多々あるが、その中でもコンスタントにゴールを量産し、守備の面でも献身的にプレーしていた鄭大世選手の存在感は、J2の中では突出していた」。