Jリーグのチャンピオンシップを制した鹿島が5日、開催国枠で初出場する8日開幕のクラブW杯に向けて、茨城・鹿嶋市内で始動した。練習前のミーティングでは「決勝でRマドリードと戦おう」と意思統一。MF小笠原満男主将(37)は「お酒は一滴も飲んでいない。喜んでいる暇はない」と気を緩めず、念願のクラブW杯出場に向け「相手がどこであろうと関係ない。勝ちに行くのが、このチーム」。8日のオークランド(ニュージーランド)との1回戦を心待ちにした。

 練習は約300人のサポーターが祝福に駆け付ける前で約1時間半行われ、活気にあふれた。練習後には横浜市内に移動して公式会見。石井監督は、前年3位の広島・森保監督から大会への臨み方などの助言をもらったことを明かし、「Jリーグの代表としていい戦いをし、決勝までいきたい。勝って終わりたい」と、アジアクラブ初の頂点に挑む決意を示した。

 DF昌子は、決勝まで進めば対戦が予想されるRマドリードのCロナルド、ベンゼマ、イスコの名前を挙げ「1度やってみたかった選手。自分の全部をぶつけたい」と闘志を燃やした。【鎌田直秀】