日本プロサッカー選手会は8日、千葉市内でJクラブから戦力外通告を受けた選手などを対象としたトライアウトを行った。

 初日は俳優野村将希(64)の長男でJ3秋田GK野村政孝(25)ら55人が参加。各クラブの強化担当が見守る中、7対7のミニゲームや11対11の試合形式で技術をアピールした。

 野村は駒大を経て14年に名古屋に加入。今季はJ3秋田に期限付き移籍したが、リーグ戦での出場機会は得られなかった。契約満了の通知にも「悔しい気持ちはある。でも、秋田に移籍して1試合も出られずに終わった。結果を出せなかったので、プロの世界では当たり前。納得はしている」キッパリ。分野は違うが、父と同様、プロの厳しい世界を経験し「生き残って行くには自分で試行錯誤してやっていかないと思う。あらためてオヤジはスゴイと思った」と話した。

 トライアウトでは、積極的なコーチングで試合形式のゲームで勝利に貢献。「他の選手とコミュニケーションを取って勝ちに持っていけたのは良かった」と振り返った。4月に同じ年齢の一般女性と結婚し、守るべき家族を持った。イケメンで俳優転身もできそうだが「弟(野村祐希)が芸能界にいるので、そこは考えてない」と話す。「サッカーは続けたいしチャレンジしたい気持ちはある」とオファーを待つ構えだ。

 トライアウトは9日にも行われる。