J3相模原のFW深井正樹(36)が11日、現役引退を発表した。深井はクラブを通じ、コメントを発表した。

 「現役を引退する事を決めました。鹿島でプロサッカーをスタートさせ、新潟、名古屋、千葉、長崎、相模原と6チームで14年間プレーさせていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。勝った時も負けた時も、みんなとハイタッチした温かさは決して忘れません。大好きなサッカーで沢山の事を学び、沢山の仲間が増えました。プロサッカー選手はやめますが、大好きなサッカーからは離れることができないです。今までの経験を活かし、少しでもサッカーに恩返しができるようにこれからも頑張っていきます!」(原文のまま)

 深井は高校サッカーの名門・山梨の韮崎高から駒大に進み、後に日本代表になった巻誠一郎(36)と2トップを組み「大学サッカー史上最強2トップ」と呼ばれた。01年の天皇杯磐田戦では2-3で敗れたものの、深井が後半に2得点を決め、延長戦までもつれ込む接戦を演じた。

 03年に鹿島に入団し、07年の新潟、08年の名古屋をへて同年に移籍した千葉では、再び巻と2トップを組み、9月の東京V戦ではアベックゴールを決めた。後半4分、巻が決めた先制弾がJリーグ通算1万2999ゴール、同23分の深井の追加点が、同1万3000ゴールというメモリアルアベック弾となった。14年に長崎に移籍し、今季から相模原に加入。28試合に出場し5得点を記録した。