クラブW杯初出場で4強進出を決めたJリーグ王者の鹿島(開催国代表)は12日、大阪市内のグラウンドで練習を行った。11日のアフリカ王者マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦の先発組は、DF植田直通(22)、MF柴崎岳ら5人が参加してランニングなど軽めの調整。途中出場で3戦連続ゴールを決めたFW金崎夢生(27)ら控え組は、7対7のミニゲームや、シュート練習などを行った。

 14日にはアジア勢初の決勝進出を懸けて、南米王者ナシオナル・メデジン(コロンビア)と対戦する。同クラブにはFWボルハ、DFアギラルら、8月のリオ五輪1次リーグB組第2戦で日本代表と戦ったコロンビア代表メンバー4人が名を連ねる。日本代表のセンターバックとして先発出場し、2-2で引き分けた植田は「五輪の借りは返したい。個人技にすごくたけている部分があった。チームとして戦わなくていけない」と、リベンジを誓った。

 マメロディ・サンダウンズ戦の前半途中に相手選手と接触して前歯が折れ、試合後は病院に直行したDF昌子源(24)は、宿舎内で調整した。誕生日だった前夜は、チームが夕食を取り終わったあとに帰宿。広報担当によると、食事をしようと、ご飯と納豆、たこ焼き、お好み焼きをお皿に乗せたものの、痛みもあって、ご飯2口と、たこ焼き1個だけしか口にできなかったようだ。チームが用意してくれた誕生日ケーキも、食べることができず「チームスタッフみんなで、源の代わりにいただきました。もう1度、用意してあげないといけませんね」(広報担当)。次戦は仮り歯のまま、出場する予定だ。【鎌田直秀】