鹿島FW鈴木優磨(20)が「Cロナ・ポーズ」と大胆発言で世界の注目を浴びた。アジア勢初の決勝進出を決めた準決勝から一夜明けた15日、大阪から横浜へと移動。鈴木は、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトで「有頂天の鈴木は、ロナルドのように喜びを届けた」の見出しで特集された。チームの3点目を決めた後に見せたパフォーマンスはもちろん、クラブW杯を楽しみながら「決勝でも勝つ」と、強豪を向こうに回しての強気な発言もたたえられた。

 FOXスポーツ・イタリア電子版は「ロナルドのように喜び、雄たけびも忘れなかった」と報じ、スペイン紙マルカも「パフォーマンスをまねた」。同国テレビ局クアトロは「スーパーサイヤ人になる孫悟空を思い起こさせた」と、漫画ドラゴンボールに登場するキャラクターとダブらせた。

 過熱する周囲と反対に鈴木は「決勝で決めなかったら、これで忘れられてしまう。決勝でも決められるように、いい準備をするだけ」と2戦連発へ冷静さを失っていない。準決勝Rマドリード戦に出向き、小学6年だった08年12月以来2度目の本家視察も果たした。3度目の「再会」では、本家の前でポーズを披露してみせる。【鎌田直秀】