禁止物質検出による日本アンチ・ドーピング機構(JADA)からの暫定的資格停止処分が解除されたことを受け、広島のDF千葉和彦(31)が23日、広島市内での練習に約2カ月ぶりに参加した。

 約300人のサポーターから温かい拍手や掛け声で迎えられ「すごく感動した。早く帰ってこられてうれしい」と晴れやかな顔で話した。

 9月のドーピング検査で興奮作用のある禁止物質「メチルヘキサンアミン」が検出されたのは、クラブが製造元に成分内容を確認した上で推奨していたサプリメントを服用したためと判明した。公式戦への出場や練習などへの参加が禁じられてきた千葉は「選手としてはマイナスだけど、人間として成長できた部分がある。サッカーにより真摯(しんし)に取り組みたい」と前向きな言葉を続けた。

 練習前のミーティングで選手に謝罪した織田秀和社長は「再発防止に向け、できるだけのことをしたい」と話した。