鹿島MF柴崎が、2アシストの活躍で決勝進出を決めた。右MFで2試合ぶりに先発復帰し、前半41分に先制点を導いた。

 右サイドでボールを受けると、ファーサイドにクロス。FW土居の頭に合わせた。後半28分にはMF永木のスルーパスに抜け出し、低く鋭いクロスでFW鈴木の2点目を演出。チーム6年ぶり、個人では初の元日決戦を決め「ゴールを決めてくれた仲間に感謝したい。過密日程でも集中できている」と充実感に満ちていた。

 クラブW杯決勝Rマドリード戦では2得点したが、翌日から発熱した。天皇杯準々決勝広島戦の当日はベンチ外のメンバーと練習し、体力回復に努めた。今冬には欧州移籍が濃厚。「まだ何もなしえていない。次負けたら意味がない。来年につなげる意味でも優勝したい」。チーム国内19冠目を置き土産にするまで笑顔は封印した。