野洲(滋賀)が開幕試合で、関東第一(東京B)に敗れた。スペイン1部エイバルFW乾らを擁した05年度に全国制覇の経験がある実力校が、2大会連続で初戦で姿を消した。

 何度も野洲らしい攻撃を見せた。前半21分には左サイドからFW高取誠隆(せいりゅう=2年)の折り返しのパスをMF江口稜馬(2年)がシュート。しかし、惜しくもGKにキャッチされた。見事なパスワークや個人の技術の高さは発揮。長瀬慎吾監督(31)は「しっかりと落ちついて、でも厳しくやってくれた」と評価した。

 0-0の後半21分にPKで失点し、1点に泣いた。指揮官は「自分たちのペースで持っている中、守備の意識が少し薄くなって一瞬の隙を突かれた」と悔やんだ。

 主将のDF川瀬相(あい=3年)は目を真っ赤に腫らし「全国はそんなに甘くない。内容が良くても結果がついてこなければ一緒。チャンスは何度もあったのに生かし切れなかった」と肩を落とした。